いつも突然な君

「…葉音。休日のお父さんみたいだね。若くない」


布団の中でもぞもぞしている葉音を見て、つい言ってしまった


「…美羽は、そんなに唇を塞いでもらいたいの?」


私の言葉に反応した葉音は、目を半分開き私を見る

その目は、妖艶に輝いている

あの目はヤバい…
逃げよう

そう判断した瞬間、私は寝室から逃げた

寝起きの葉音から逃げるのは、簡単だった

危ない危ない…

…最近、葉音のお陰で逃げるスキルが上がってる気がする


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