いつも突然な君

「お腹空いたな…」


寝室から逃げてきた私は、キッチンに立つ

料理音痴な私だったが、何回も葉音の部屋に泊まって、葉音から教わるうちに少しだけ上達した


「オムライス作ろう」


そう意気込んで、料理を開始した

卵を熱したフライパンに注ぐ、半熟くらいに固まったら形を整えて、ケチャップで味付けしたご飯に乗っける


「完全!」


…形はちょっと歪だけど…
ま、いっか。食べちゃえば形なんてね…?


「…見た目はヤバいな…」


っと、いつの間にか起きてきた葉音に言われた


「い…いいの!味は、大丈夫だから!…たぶん」

「ん。味は大丈夫だね」


でしょ?
って、なんで葉音が私の作ったオムライス食べてるの!?

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