いつも突然な君

「落ち着いた?」


私の頭に手を置いて、問いかける健兄


「ん。ごめんなさい」


私は、色々な意味を含めて謝った


「泣かせたの俺だしね。気にしなくていいから」


そう言って優しく微笑む健兄
先ほどの寂しさは無い


「大好きなお兄ちゃんとして、これからも宜しくね。あ、俺。あそこでバイトしてるから、来てくれたらサービスするよ?」


っと、指さした場所は公園の向かいにあるクレープ屋さん


「クレープ屋さん!なんか健兄にピッタリだね」

「そう?なんか、美羽ちゃんに言われると嬉しいな」


その後、健兄にクレープを買ってもらい、私はホクホクした気分でマンションに帰った


とりあえず、健兄に会ったことは葉音には黙っておこう

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