いつも突然な君

「あら、可愛い子。鳥居くん知り合い?…まさか、彼女?」


私がクレープを頬張っていると、健兄と同い年くらいの可愛い女の人が出てきた


「ん?違う違う。弟の彼女。…未来の俺の妹かな?ね?美羽ちゃん」

「むぐっっ!」


健兄の発言に動揺し、食べていたクレープを出しそうになった

あぶなかった…


「美羽ちゃんってゆーんだ。私は、田中アスミ。鳥居くんと同じ大学で、見ての通りバイト仲間」


そこまで言って、私に近づき今度は小さく耳元で囁くように言った


「…で、鳥居くんに恋する乙女です」


そう言って、私から離れたアスミさんは、可愛く笑った

その笑顔は、女の私でも一瞬ときめきそうになるくらい、可愛かった

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