いつも突然な君

「…ごめんなさい…葉音」


眠っている葉音に、小さく謝る


「ごめんなさい、ごめんなさい」


何度も何度も謝る

だって、葉音は何も悪くなかったんだから

私が、何も知らない葉音を一方的に拒絶したんだから


「ごめんな「美…羽…?」


何回目かわからない謝罪の言葉に重ねて、葉音が私の名前を呼んだ

呼ばれて目をやると、うっすら目を開けた葉音がいた


「葉音、ごめんなさいっ…私っ…ひゃっ!」


目を覚ました葉音に謝ろうとしたら、言い終わる前に葉音に引っ張られ、葉音に抱き込まれる形でベッドに引き込まれた

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