いつも突然な君

「俺のため…って?」

「えーっと…」


なんか、上手い言い訳ないかなぁ…


「嘘ついたら、解るからな」


私の思考を読み取ったみたいに、葉音が釘を刺す


「うっ…私の勘違い…かもよ?」

「早く言え」


ちっとも優しくない、葉音に急かされ覚悟を決める


「あのね…葉音が私を呼んだ気がしたの。中3の時…き…キスされた時。葉音の唇が"そばにいて"って言ってるみたい…だった…ような…」


最後の方は、恥ずかしくなりだんだん声が小さくなった

葉音は、何も言わない

葉音の反応が気になるが、恥ずかしくて顔もあげられないので、わからない

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