いつも突然な君

「…こっち」


うつ向く私の手を引きながら、葉音は近くの扉を開く

そして、中に入り扉を閉める


「ココ…何?薄暗くて、嫌」

「美羽」


私の質問を無視して、葉音は私の名前を呼ぶ

声がした方に、顔を向ける
すると、素早く重なる唇


「…っ?!」


一瞬だけ重なった唇は、すぐに離される

そして、目の前には意地悪な顔をした葉音


「そんな、無防備にしてるから3回も奪われるんだよ?」


「っ!!?い…意地悪!」

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