いつも突然な君
〜葉音side〜
部屋に入り、玄関に崩れるように座りこむ
ビックリした…
まさか、本当に美羽が来るとは思わなかった
中3のあの日
俺は、美羽の言った通り…
小さな期待を胸に、いきなり美羽にキスをした
俺のそばに居てほしくて
俺の傷を癒してくれるのは、きっと美羽だけだから…
「本当に…来てくれた…」
小さな俺のメッセージを、見逃さず美羽は来てくれた
それだけで、俺は嬉しくなる
もう、離さない
…逃がさない
俺はもう君無しでは、生きていけない