いつも突然な君

頭に疑問符を浮かべていると、廊下から誰かが走って来る音が聞こえた


「あ、ナイスタイミングね」


瑞希が呟いて、教室の扉に視線を移した

だから、私もそっちに向く


「ふっかーつ!!」


そう叫びながら、教室に入ってきたのは、初めて見る顔の男の子


「美羽。あれは、栗林隼人(クリバヤシハヤト)。事故って、今まで入院してたの」

「そうなんだ」


瑞希から、再び栗林くんに視線を戻すと、栗林くんは葉音に戯れていた


え?戯れてる!?


「あれが、唯一日高くんと対等に話すヤツだよ。…ちなみに、アイツも中等部生徒会メンバーの1人だよ?」


瑞希の話を聞きながら、(一方的に…)じゃれあう2人を見る

葉音も、うるさそうな顔をしてるけど、突き放したりはしていない

< 43 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop