いつも突然な君
頭に疑問符を浮かべていると、廊下から誰かが走って来る音が聞こえた
「あ、ナイスタイミングね」
瑞希が呟いて、教室の扉に視線を移した
だから、私もそっちに向く
「ふっかーつ!!」
そう叫びながら、教室に入ってきたのは、初めて見る顔の男の子
「美羽。あれは、栗林隼人(クリバヤシハヤト)。事故って、今まで入院してたの」
「そうなんだ」
瑞希から、再び栗林くんに視線を戻すと、栗林くんは葉音に戯れていた
え?戯れてる!?
「あれが、唯一日高くんと対等に話すヤツだよ。…ちなみに、アイツも中等部生徒会メンバーの1人だよ?」
瑞希の話を聞きながら、(一方的に…)じゃれあう2人を見る
葉音も、うるさそうな顔をしてるけど、突き放したりはしていない