いつも突然な君

「…母さんは…そう言って…俺を…っ捨てた…」


え?
捨てた…?

葉音のお母さんが
息子の葉音を…?


「…葉音?…どうゆうこと?」


少し緩んだ腕の力を見計らって、葉音の顔を見る


…葉音は痛い顔をしていた…


「意味の通りだよ!」

「ぇ…んンッ…!」


怒鳴るように言った葉音は、そのまま私の唇を奪う


「は…ぉッ…ンンッ」


彼の名前を呼ぶため開いた口に、葉音の舌が入ってくる

今までで一番激しいキス

でも、一番寂しいキスだ


中3の時のキスに似てる…

葉音?
何がそんなに怖いの?

私は、ココにいるよ?

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