いつも突然な君

「その顔は、しばらく俺には見せたことのない表情で、俺は悟った…。もう、この人は俺の名前を呼んでくれないんだって」


あの時は、本当に現実が受け入れられなくて、しばらくそこを動けなかったような気がする


「っ?!…美羽?!」


過去に浸っていると、美羽が泣いていた

なぜ、美羽が泣く?!


「は…ぉとゥ…ック…」


泣いている美羽は、ベッドから起き上がり俺に抱きついた


「葉音が…そんなに苦しんでたなんて知らなかった…ごめんね?…私…何の役にもたてなくて…」


泣きながら言う美羽

馬鹿だね
…美羽がいたから、今ここに俺がいるのに…

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