いつも突然な君

鬼指導のお勉強会が終わる頃には、窓の外が暗くなっていた

そして、瑞希と栗林くんは、ぐったりしていた


「…鬼…」


ぐったりしてる栗林くんが、ボソッと言う


「…お前には、二度と教えねぇ」

「ごめんなさい」


葉音が少し怒りながら言うと、栗林くんは素直に謝る

瑞希の話しによると、葉音の言うテストのやまは、結構当たるらしい


「…帰るよ。美羽」


鞄を持ち、図書室の扉に歩きながら葉音が言った


「あ、うん。じゃあね、瑞希!バイバイ」


そして、私は瑞希に別れを告げて、葉音を追いかけるように図書室を後にした

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