いつも突然な君

車が消えて行った先を見ながら、私は涙を流す


そして、私の頭の中に浮かんでくるのは、優しい健兄じゃなく


意地悪な葉音の姿


嫌い、嫌いと言いながら、ほぼ毎日隣のお家に行っていたのは、葉音に会うため…

必要以上に健兄にベタベタしてたのは、妬きもちをして欲しかったから…



葉音が居なくなって気づく
葉音への気持ち


「…すきぃ…」


小さく声に出してみても
もう、ここに彼は居ない

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