そして、今日もキミを想う。【完】
「え、えっと、それって……プロポーズ、だよね……?」
「どう考えてもそれにしか聞こえないだろうな」
「だよねぇ」
バカップルがにやにやとこちらを眺めている。
俺の心臓も落ち着かない。
それでも必死に寿々歌に向き合って、伝えた。
「一応……そのつもり」
すると、突然目の前で寿々歌が泣き出した。
どうしたんだよ!
「お腹痛いのか?!」
「この状況でどうしてその考えが出てきたんだよ」
「じゃあ、お腹空いたのか?」
「大悟じゃないんだから」
じゃあ、何なんだよ!
パニックを起こしている俺に、定と七海が声を揃えて言った。
「プロポーズが嫌だったんじゃない?!」