そして、今日もキミを想う。【完】
「大悟の家、狭いねー」
東京に帰ってきた俺達は、一先ず俺の家に向かうことになった。
何の躊躇も無く俺の家に上がった彼女は、家の中を一回りするなりこう言った。
狭いのは仕方がない。もともと一人暮らし向けのマンションだ。
その狭いリビングに荷物を放り出した彼女は、くるりと振り返って俺の方を見て言った。
「ねぇ、今からディズニーランド行かない?」
早く帰ってきたこともあり、今日はまだまだ時間が残っていた。
今からでも行けないことはない。
でも、俺はできることならディズニーランドは避けたかった。
特に今は……。
「お願い。行きたいの」
でも、寿々歌の上目遣いには敵わない。