そして、今日もキミを想う。【完】
「――誰のせいでもない」
本当は俺のせいかもしれない。
でも、そう言えばきっと、寿々歌はそれを必死に否定して、『自分のせいだ』と言い張るだろう。
寿々歌を泣かせちゃいけない。
そんな気持ちで言った。
でも、もしかしたら、自分も現実から目を逸らしたかったかもしれない。
それくらい、俺達は弱い。
だからこそ、誰かに寄り添って、いつも一緒にいて、自分の弱さを守ってもらおうとしているんだ。
一人では脆くたって、二人なら強くなる。
俺は決めた。
俺が寿々歌を守るのだ、と。