そして、今日もキミを想う。【完】
落ちた写真をじっと見つめた。
俺はその写真を拾い、元の場所へ返した。
そして、しっかり寿々歌と向き合う。
「俺らは高校の同級生で親友で」
彼女はじっと俺の目を見つめてくる。
「……それは誰にも変えられないし、逃れられない事実。だからって、自分を責める必要なんてない。その先の人生は、それぞれが決めていくものだから。俺も寿々歌も、啓太達だってこれから何が起こるか分からないけど、ただ……。俺は辛いことも楽しいことも寿々歌と一緒に感じていきたい。涙も笑顔も全部、寿々歌と共有していきたい」