そして、今日もキミを想う。【完】
第5章 重愛
ⅰ.月日は流れ
――1年後。
俺は東京に、前よりも広いマンションを借りて、生活していた。
寿々歌と同棲中である。
俺1人では生計が立てられない、と言って、彼女もレストランのパートをしている。
あくまで今俺達は、同棲中である。
まだ寿々歌は今後のことに触れてこない。
でも、そのうち俺の方から切り出さなきゃいけないことは重々承知だ。
俺達が越してきてちょうど一年。
空室だった隣の部屋が騒がしくなった。