僕らのアナザーリアリティ
『この世界はジエイナというエネルギーに満ちているんだ。ジエイナは上手く使えば僕があの黒いヤツを倒したときの様に強力な武器にもなるし、盾にも、傷を癒すこともできる。詳しく言えば、ジエイナのエネルギーを吸収して能力を増幅するんだ。』
「ねぇ、ソランが僕たちを助けてくれた時に見えたたくさんの光の粒はもしかして...」
『そうだよ梨斗。あれがジエイナ。最も、ジエイナは特定の形を持たないからあれは仮の形なんだけどね。』
「なぁ、あのときの黒いヤツ!あれは一体何なんだよ。」
『...あいつの説明をする前に、この世界で起こったことを話させてもらっていいかな?』
「いいぜ!!」
『ありがとう...それじゃワイド。』
『あぁ。分かってる。それじゃあ、皆こっちに集まってくれるか?』
皆がワイドの下に集まると、ワイドの身体が光に包まれ、一人の青年が現れた。
「ワイドも姿を変えられたんだ!!」
『驚いたか?姿を変えられるのはソランだけではないということだ。私は性別は変わらないが、そのかわり様々な猫とこの姿になれる。』
『ち・な・み・に☆』
「「「?」」」
『あたしはこの姿と水に住む哺乳類に変われちゃうんだな~』
声のする方に顔を向けると、背が高めでポニーテールを肩下まで垂らした活発そうな同い年くらいの少女が立っていた。
「......ダレ?」
『相棒!?いくらなんでもそりゃないぜ!!』
「ま、まさかとは思うけど、ト、ト、トルテなのか!?」
『ご名答!!てかそんなどもんなくてもよくない?』
「お前女だったの!?」
『あれ?あたし言ってなかったかい?ごめんごめん。あたし、トルテは女なんだよ。』
『盛り上がっているところ申し訳ないが、そろそろ続けたいのだがいいだろうか。』
「だっだよな!ほら歩静かにして?ワイドに迷惑かけないでよ。」
「わりぃ。」
『それでは皆さん。目を閉じてください。』