僕らのアナザーリアリティ
『私の名前はリーフェア・ナテキ・ソラと言います。梨斗の考えていることが分かったのは、私は人の心にアクセスすることができるから。何故3人の名前を知っているかというと...貴方たちが、私が世界を隔てる壁を越えてずっと探していた選ばれ者‐オプト‐だからなんです。私はオプトと対になる存在。限られた者‐リミト‐です。リミトには1度自分と対の存在となるオプトを認識すると、自分が望んだときにいつでも相手のオプトの感じているもの、視覚や聴覚、味覚など様々なものをそっくり感じることが出来ます。私はその能力で皆さんの名前を知ることができたんです。ちなみに私は梨斗のリミトですが、どこかに歩と柚木のリミトもいるはずなので近いうちに会えるはずです。』
「ちょっと待って。スケールがデカすぎて頭がついていかないよ。柚木今の話分かったか?」
「う、うん...内容は分かったよ。分かったけど信じられないっていうか、不確定要素が多過ぎてなんとも。リトは?」
「ごめん。僕も頭がついていかな...」
いよと梨斗が言おうとした時だった。
梨斗の額にオレンジ色に輝く模様が現れたのだ。
その模様が一際強く輝いた瞬間、梨斗の脳内に懐かしい映像が駆け巡っていた。
それは小さい頃によく見ていた夢だった。