銀色の龍と蝶と妖精
瑠衣に聞いているようだ
瑠衣は返事をしない代わりに
首を縦に振り答えた
「そうか
起きたら知らせてね」
淡々とそう告げていく
「月歌、起きないけど
どこか打ち所が悪かったんですか?」
俺は医者にそう言った
「打ち所は悪くないんだけど
しいて言うなら精神的な問題かな」
「精神的な問題?」
瑠衣が反応した
「現実に戻りたくない
そう言う気持ちがあって起きないんだと
俺はそう思ってるよ」