銀色の龍と蝶と妖精
銀色は龍だけなのに・・・・!
「待ちなさいよッ」
私は肩を掴み振り向かせる
長い髪を揺らし振り返る少女
その姿は言葉にならない程美しい
小さな顔に大きな瞳
ふっくらとした赤い形のよい唇
瞳の色は右はルビーのような赤
左はサファイアのような蒼
吸い込まれる
私はその瞳に捕らえられて動けない
美少女なんてものじゃない
絶世の美女をも超えた美しさ
私は一呼吸置き
「貴女、誰?」
そう言い放った