銀色の龍と蝶と妖精









美しい少女は答えようとせず

無表情のままだ






「どうして髪が銀なのッ??」


私はイラつきながら聞いた






「知らない」


美しい容姿とピッタリな声




水面に雫が落ち輪が広がるような

そんな静かで・・・・そう


波紋のような音のような声







「とにかくこの街から出てって」


私は睨みながら言う




こんな子がいたら・・・・

龍が取られちゃうっ





美しい少女は何も言わず

前を向き歩き始めた








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