銀色の龍と蝶と妖精








「どこ行くの?」


瑠衣が少女のワンピースを掴む




(へぇ、気に入ったのかな?

人見知りの瑠衣がめずらしい)







「言う必要性を感じない」


少女は無表情で淡々と話す




そしてまた歩き出した





「あっ」


瑠衣の手は空気を掴む






「ちょっと待ってください

言う必要ならありますよ」



隼人が少女の前に立ち

ニコリと笑いそう言った





(隼人まで気に入ったのか?

・・・・それはないか)








< 19 / 139 >

この作品をシェア

pagetop