銀色の龍と蝶と妖精
瑠衣side
「もういいよ」
透き通るような音のような声と共に
それに同等の容姿の月歌が現れた
「「「月歌??」」」
聞いてたの?
「捨てられる事にはもう慣れっこだから」
そう言い月歌が微笑んだ
始めて見た月歌の笑みは
とても悲しく、切なく
どこか諦めたようなそんな笑みだった・・・・
そんな悲しい笑みなのに
僕たちはみんな魅入ってしまっている
「それに感情なんてないもん」
月明かりに照らされる月歌は
どこまでも美しく、愛らしい