銀色の龍と蝶と妖精

瑠衣side








「もういいよ」


透き通るような音のような声と共に

それに同等の容姿の月歌が現れた






「「「月歌??」」」


聞いてたの?






「捨てられる事にはもう慣れっこだから」



そう言い月歌が微笑んだ





始めて見た月歌の笑みは

とても悲しく、切なく


どこか諦めたようなそんな笑みだった・・・・





そんな悲しい笑みなのに

僕たちはみんな魅入ってしまっている







「それに感情なんてないもん」



月明かりに照らされる月歌は

どこまでも美しく、愛らしい







< 69 / 139 >

この作品をシェア

pagetop