片腕の彼に恋しちゃいました。
男は峻稀に拳を向けた。



峻稀はそれを軽く避けて



男の顔に拳を入れた。



男は峻稀の一発で



気絶していた。



『弱。杏李、大丈夫か?』



「う…ん。」



私の体は震えていた。



峻稀はそんな私を



ギュッと抱きしめた。



『わりぃ。恐かったよな。』



「大丈夫だよ…。
峻稀が助けてくれたから。恐くなくなった。」



『なんにもされてないよな?』



「うん。」



『どこにも行かないで、杏李。』



「行かないってば。
いつも言ってるじゃん。」



『じゃあ、キスして。』



「…うん//。」



私は峻稀にキスをした。
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