片腕の彼に恋しちゃいました。
夏休みも中盤にさしかかっていた。



マキ…あれからどうしたんだろう…。



マキとは、マキが倒れた日から、



連絡が一切ない。



峻稀の電話にも出ないらしい。



峻稀は、



『あいつのことだ。
そのうち連絡よこすだろ。』



って言ってたけど…。



私は心配で、病院に行ってみた。



「あの。大谷先生に
会いたいんですけど。」



〈少々お待ち下さい。〉



診察室前の椅子に座って待っていると、



峻稀のお父さんが来てくれた。



〈杏李ちゃん、久しぶりだね。〉



「お久しぶりです!」



〈話しってなんだい?〉



「あの…マキはどこにいるんですか?」
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