片腕の彼に恋しちゃいました。
『……特別室…。』



「…特別室?」



初めて聞いた。…特別室。



「…なに、それ。」



『あいつんちの病院、
医院長室の隣に
特別室ってのがあんだ。
そこは、金持ちとか
特別なやつが入れる病室らしい。
あいつ、もしかしたらだけど
そこにいるかもしんねー。』



「………。」



『あいつになんかあったんならの話しだ。
あんまり本気にすんなよ。』



「……うん。」



特別室…。行ってみよう。



もしかしたらだけど、



マキがいるかもしれない。



『あそこは簡単には入れない。
あいつの親父の許可がねーと。』



許可……。
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