片腕の彼に恋しちゃいました。
次の日。



『特別室に入りたいんだけど。』



〈失礼ですが、
どちらさまでしょう?〉



『冴原峻稀。』



〈でわ、少しお待ち『あぁ。
医院長には言ってあるんだけど。』
そうですか。でわどうぞ。〉



私達は看護婦に連れられて



特別室の前まで来た。



〈でわ。〉



看護婦は、軽く頭を下げ



去って行った。



「峻稀。いいのかな。
マキのお父さんに、
許可なんかとってないし…。」



『こうでもしねーと入れねーし。
行くぞ。』



「…うん。」



峻稀は、二回ノックした。
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