片腕の彼に恋しちゃいました。
〈出掛けるの?〉



「うん!」



〈気をつけて行きなさいよ。〉



「うん!行ってきます!」



私は元気よく玄関を出た。



〈おはよ。あれ?
杏李ちゃん、今日かわいい!〉



「そうかな?ありがと!」



〈先に病院行こっか。
親父が連れて来いって。〉



「大丈夫だって言ってるのに。」



〈でも、傷残ったら
俺達も気まずいしさ…。〉



「わかった。」



私達は病院に寄ってから



マキ達がいつもいるという場所へ向かった。



マキの後ろ姿を見て、ふと思った。



マキの髪って、綺麗なブラウン色で



すっごくサラサラしてる。



綺麗な髪。



まぁ、それはこっちの話で…。
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