片腕の彼に恋しちゃいました。
〈手術が上手くいっても、
後遺症が残るかもしれない。〉



「…それってどんな…。」



〈どこかに麻痺が残ったり。
それは、手術が終わってからじゃないと…。〉



麻痺……。



でも、リハビリをすれば



そこはなんとかなるかもしれない。



命だけは。マキの命だけは…。



「大丈夫。
マキは大丈夫です。」



〈嬉しいよ。
あの子のことを、こんなに
信頼してくれる子がいるなんて。〉





私達は話しが終わると



医院長室を出て帰った。



『大丈夫か?』



「なにが?」
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