片腕の彼に恋しちゃいました。
『いろいろだよ。』



「いろいろ……大丈夫でしょ。
マキも、話せば
気持ち切り替えてくれるって!」



『簡単じゃねーぞ。』



「わかってる。」



『…行く時は、俺も行ってやる。』



「うん。峻稀が側にいてくれれば
安心する。」



私がそう言うと、峻稀は笑って



頭を撫でてくれた。





『じゃあな。』



「ばいばい。」



家の玄関の前で別れようとした時



玄関からお母さんが出て来た。



〈あら。おかえり。
あなたが峻稀くん?〉



『はい。』



峻稀は軽くお辞儀をして



立ち去ろうとした。
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