片腕の彼に恋しちゃいました。
〈ちゃんと話してもらうわよ!〉



「今??」



〈今。〉



私は峻稀と出会った時のことから



全てを話した。





「それで。最後に。
さっき見てわかったと思うけど、
峻稀には左腕が無いの。
でも、私は峻稀が好き。
昔のことも、今の現状も、
全部受け止めて
支え合って行きたいって
思ってる。」



〈そう。クスクスッ〉



「なに?」



〈杏李のそんな真剣は顔、
今まで育ててきて
初めて見たわ。
そこまで言うんなら、
止める理由がないわ。〉



「///お母さん。」



…よかった。



お母さんに何か言われたら



どうしようかと……。
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