片腕の彼に恋しちゃいました。
「あれは、……
キスしたら…手術してくれるって…。」



『そう言われたから
キスしたのか。』



私はうなづいた。



『だからって。
……することねーだろ…。』



「しなきゃ…。
手術しなきゃ、マキが
死んじゃうかもしれないじゃん!」



『お前がいなくなるより
あいつが死んだほうがマシだよ!』



パチンッー…



私の手は、峻稀の頬を



叩いていた。



『……!!』



「死ぬなんて
簡単に言わないで!!」
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