片腕の彼に恋しちゃいました。
〈杏李ちゃんのお陰だよ。
さっき、手術受けるって
言いに来てた。
杏李ちゃんに説得されたって。〉



「いえ。」



〈それと、何か
杏李ちゃんに悪いことしたから
謝っておいてって言われたんだが
槙斗、杏李ちゃんに
何かしたのかな?〉



「…そんな、大したことじゃないですよ。」



〈すまないね。
槙斗に振り回されてるだろう?〉



「大丈夫です。
マキは、本当に
手術受けてくれるんですよね?」



〈あぁ。
もう、気持ちは変えないと思うよ。〉



「よかったです。
それじゃ、ちょっと病室に寄って
帰ります。」



〈頼むよ。〉





マキのお父さんと別れて



病室へ向かった。
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