片腕の彼に恋しちゃいました。
その一番奥に



あの冴原峻稀と思われる人が座っていた。



短髪で少しツンツンしてて金髪。



耳にはピアス。



いかにも不良って感じ。



『誰?あんた。』



〈峻稀、覚えてないの?
この前、瓶ぶつけられた子。
鮎川杏李ちゃんでーす!〉



「…どーも……。」



『んで。何の用?』



ズバッと言われ、返答に困った。



「…用っていうか……」



〈まぁ、そこらへんはこれからゆっくり話そうよ!
杏李ちゃん、ここ座って!〉



「え……」



座ってと言われた場所は



マキと峻稀の間だった。



冴原峻稀…ちょっと怖い…。



そんな私を感じ取ったのか、



〈んじゃ、そいつらの間に座んなよ!〉



と、気を使ってくれた。
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