片腕の彼に恋しちゃいました。
でも、別れるなんて嫌…。



「…嫌だよ。」



『あ?』



「峻稀と別れるなんて…嫌。」



『俺だって嫌だよ。
でももう無理なんだって。』



「でも…『でもじゃねーんだよ!』」



峻稀は大きな声で怒鳴った。



『お前のせいだろ!
俺に嫌だとか言われても
無理なもんは無理なんだよ!』



………



『わり。でも、まじで
終わりにしよ。
金払っとくから。
じゃあな。』






…本当に、終わった。



私、もう



峻稀の彼女じゃないんだ。



峻稀の隣にいれないんだ。




峻稀が店を出てから、



私も店を出た。
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