片腕の彼に恋しちゃいました。
夏休みも終わり、九月中旬。



学校帰りに病院へ向かった。



「マキ、来たよ。」



〈お!丁度いいとこに来た!〉



そこには、マキのお父さんもいた。



〈杏李ちゃん。
毎日毎日すまないね。〉



「いえ。
丁度いいとこって?」



〈親父。
杏李ちゃんと二人にしてくんない?〉



〈あぁ。〉



お父さんは私に微笑んで



病室を出た。
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