片腕の彼に恋しちゃいました。
午後一時。



マキは担架に乗せられて



手術室に運ばれた。



私も手術室の前まで



ついて行った。



「マキ。」



〈行ってくる。〉



「うん。待ってるね。」



マキはいつものように笑って、



手術室へと入って行った。





手術室のランプが点いてから



三十分くらい経った時。



〈杏李ちゃん?〉



「…?優太…公矢。」



優太と公矢は、



マキのお父さんから



マキのことを聞いたらしい。



マキが自分から



言うわけないよね。
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