片腕の彼に恋しちゃいました。
五時になり、



お父さんと先生が二人



病室に来た。



〈じゃあ、もう一度やってみよう。〉



マキは辛い顔をしながらも



一生懸命足を動かそうとしていた。



〈…ッはぁ。〉



〈あまり無理しなくていいんだよ。〉



〈…無理か。〉



〈お疲れさん。
もう楽にしていいよ。
今日はこれで終わりだ。
これからのことは、また今度。
大谷先生、ちょっと。〉



〈あぁ。〉



お父さんはマキに〈じゃあな。〉と言って



出て行った。
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