片腕の彼に恋しちゃいました。
私がソファーに座ると、



峻稀も酒を手に



ソファーに座った。



私、何しに来たの…。



峻稀の覚せい剤を



止めにきたんじゃないの…。



峻稀に怯えて、何も話せない私は



自問自答していた。



……峻稀の手…震えてる。


酒を持つ峻稀の手は



かすかに震えていた。



「峻稀…。」



『あ?』



「手…震えてるよ。」



『……震えてねーよ。』
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