片腕の彼に恋しちゃいました。
「私が峻稀の側にいるから。
…大丈夫でしょ?」



『…また嘘つくきか?』



「違う!…もう、いなくなったりしない…。
峻稀から離れたくない。
…また……やり直したい。
峻稀の近くに…!!」



峻稀は私を抱きしめた。



『…本当だな。』



「…うん。グスッ」



『もう泣くな。
俺から言うつもりだったのによ。』



「…ふふッ。遅いよ…クスッ」




私達は少しの間だけ



抱きしめ合っていた。



『俺も悪かった。
これで許してくれるか?』



峻稀はそう言うと



私の唇に軽くキスをした。



「…うん。…好き…。」



『俺も。』





…ー………
< 180 / 247 >

この作品をシェア

pagetop