片腕の彼に恋しちゃいました。
〈久しぶりだね。
ちょっと痩せたかな?
槙斗と話してやってくれないか。
言いたいこと、あるらしい。〉



お父さんはポンッと峻稀の肩を叩いて



病室を出て行った。





「体調どう?」



〈大丈夫。昨日より全然いいよ。
……峻稀も来てくれたんだ。〉



『お…おぉ。』



〈…ごめん。この前は…〉



『もういい。
…その話しはもういいから。
思い出させんなよ。』



〈…うん。〉



『それより…、大丈夫なのかよ。』



〈体調はいいよ。
ただ、右側に
麻痺残っちゃったけどね。
まぁ、麻痺残らなかったとしても
足はリハビリしないと
歩けないんだけど。〉



マキはそう言って



自分の細くなった足を



見つめていた。
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