片腕の彼に恋しちゃいました。
十一月。



私が前から気になっていること。



…峻稀の無くなったはずの



左腕の痛み。



私達は、マキの病院に行くついでに



峻稀のことも見てもらうことにした。





「先生。峻稀は…何かの
病気なんですか?」



峻稀の病名は、



初めて聞くものだった。



〈幻肢痛(げんしつう)〉



「幻肢痛…?って…。」



〈腕や足など、切断して無いはずの所が痛む病気だよ。
今は、はっきりとした
治療法はない。
自然に治る人もいる。〉



「…わかりました。
ありがとうございました。」



私は峻稀とマキがいる



リハビリステーションへと



向かった。
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