片腕の彼に恋しちゃいました。
マキは右腕、右足が麻痺している。


それに、寝たきりで



左足も筋力が落ちてしまい



思うように動かせない。



自由に動かせるのは左腕だけ。



そんなマキは立つこともままならない。



それでも、二人に抱えられながら



必死に歩こうと頑張っていた。



休憩に入ったマキは、



ガラスごしに私を見つけると



笑って〈キツい。〉って言ったから、



私は「頑張れっ!」って言った。





あれから三十分後。



リハビリが終わったマキが



車椅子に乗って出てきた。
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