片腕の彼に恋しちゃいました。
その夜。



峻稀…峻稀………。



〈杏李!起きな〜!〉



……は!!



私はお姉ちゃんの声で



目が覚めた。



私、峻稀の夢見てた…。



考えすぎだよ……。




〈いつまで寝てんの!
遅刻するよ!〉



「わかってる!行ってきます!」



玄関を出ると………!!



「!マキ!!」



〈おはよ!
外まで声、丸聞こえだよ!〉



「え!!」



〈はははッ!
まぁ、そんなことは置いといて
遅刻するよ!〉



「げッ!」



〈後ろ乗って!
送って行ってあげるよ!〉



「ありがと〜!助かる!」



そう言って、



マキの自転車の後ろに乗った。
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