片腕の彼に恋しちゃいました。
「ふふっ!だってさ〜、
マキの方から話し掛けてたし、
紗雍のことかわいいって
言ってたじゃん!
押してもらってると
付き合ってるみたいに
見えるのかなって!」



〈…言ってたけど…。
そんな好きとかっていう理由で
言ったんじゃ…。〉



「もっとぐいぐいいっちゃいなよ!
紗雍、かわいいんだから!
ご飯食べるとき、
マキの隣に座って
いっぱいおしゃべりして
気楽にしたらいいんだよ!」



〈…わかった。頑張る。〉



〈紗雍ちゃん。〉



〈槙斗…さん。〉



〈さんつけなくていいって。
また押してくれる?〉



〈…はい!〉



紗雍はニコニコしていた。



〈杏李、何食べんだ?〉



「オムライス食べたいな!」



〈わかった。じゃあ、行くか。〉



「うん!」
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