片腕の彼に恋しちゃいました。
『本当にねーの。欲しい物。』



「うん!」



『ふ〜ん。誕生日の日、
俺ん家来いよ。』



「え〜、峻稀がうちに
来てくれるんじゃないの?」



『杏李の母さんいるだろ。
俺、気使うの苦手なんだよ。』



「わかった!私も、
峻稀と二人きりがいい。」



『じゃあ、今度会うのは
誕生日の日な。』



「我慢できないかも…。」



『我慢しろ。
メールでも電話でもできんだろ。』



「…うん。」



『いい子。少し寝なよ。』



峻稀は私の頭を撫でた。



「うん!」





別れた直後から



また峻稀に近づきたくなった。
< 218 / 247 >

この作品をシェア

pagetop