片腕の彼に恋しちゃいました。
というわけで、



卒業パーティーかつ



マキの公開プロポーズ



みたいになった日でした。




帰り道。



〈なんか…、杏李より先に
プロポーズされちゃった!〉



「え?そういえば、
紗雍にまだ言ってなかったね!
私、この前の誕生日の日に
プロポーズされたの!」



〈え!?そうなの?〉



「うん!」



〈知らなかった!おめでと!〉



「ありがと!紗雍。
マキを支えて行くのは大変だよ。」



〈大変なんかじゃないよ。
私は、今のままの槙斗が好きなの。
今のままの槙斗を愛してる。
だから、大変なんかじゃない。〉






…愛してるー…



峻稀と付き合ってから一度も、



そんな言葉を口にしたことはなかったし、



聞いたこともなかった。



…愛してるー…
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