片腕の彼に恋しちゃいました。
〈わかった。そこまで言うなら
もう止められないわね。
峻稀くん。
たった一度でも杏李を泣かせるようなことをしたら
許さないからね。〉



『ありがとうございます!』



「…ありがと。お母さん。」



お母さんが…許してくれた。



もしかしたらダメかもって思ってた。



〈せっかく来たんだから、
ゆっくりして行ったら?
杏李、後でおやつ持っていくから
部屋に行ってなさい。〉



「わかった。」





私達は部屋へ移動した。



「よかった。」



『あぁ。さっきは悪かった。
久しぶりに思い出したら
気分悪くなっちゃってさ。』



「こっちこそごめん。
あんな直接…。」



『いつかは話さなきゃなんねーことだろ。』



「うん…。ふふっ!
でも、面白かった。」



『は?』



「だって、いつもの峻稀と
口調が全然違ったんだもん!」



『っせーよ!』



…峻稀、これで結婚できるね。
< 239 / 247 >

この作品をシェア

pagetop